K-1 WORLD GP FINAL 2009
見ごたえありましたねー。
やはり白眉は準々決勝のバダ・ハリ対アリスター・オーフレイムでしょう。あの緊迫感は、個人的にはかつてのホースト対フィリォに迫るものがありました。やはり、外敵はあれくらい強烈でないといけない。それにつけても、スピードをキープしながらビルドアップをしてきたバダは強い。
結果シュルトに凱歌が上がったわけですが、これはトーナメント組み合わせ次第で、どうなっていたか解らないですね。正直、アリスターとシュルトだったら、アリスターに軍配が上がったかもしれない。シュルトは一度腰が引けると押し負ける傾向もあるので、「様子見で・・・」なんて慎重にみているうちに、かつーんとやられることもあるのでは、と。レミー戦も危うかったですし、バダ戦もなにげに危ないパンチもらってましたしね。
やもすると、レミーが元気なときに当たったら(あるいは初戦でシュルトが消耗していたら)、レミーにも苦戦していたかもしれません。
今回のシュルトの喜びようをみると、「全試合1ラウンドKO」という華々しい結果とは裏腹に、紙一重で優勝を遂げた様子が窺い知れるようです。98年のアーツの全試合1ラウンドKOによる完全優勝は「誰とどう当たってもアーツが最強」という印象を色濃く残しましたが、今回は「実力拮抗、誰でもワンパンチ逆転の可能性がある」という、かつてのK−1の醍醐味が復活してきたように思えてなりません。
と思ったら、今回から石井館長がひっそり現場復帰(これまでも、影から色々やってたんだろーけど)。