今年のサーカスは面白い。

 今年もF1が開幕して、すでに2戦。序盤はマシンの信頼性の問題からサバイバルレースになるのが常ではあるのだけれど、今年はちょっと状況が違う様子。

 もちろんマシントラブルも起こってるんだけど、去年と比較して、明らかにヒューマンエラー、つまりドライビングミスが目立つ。去年まではトラクションコントロールに隠されて解らなかった細かいマシンコントロールの癖や雑さが、如実に表れてる感じですな。トップチームのライコネンやマッサでも、オーバーテイク時にオーバーランしたり(マッサに至ってはそのままグラベルに捕まってリタイア・・・)、エレクトリカルデバイスのサポートがないことが素人目にもよく解る。
 もちろん予選にも大いに影響するから、まあスターティンググリッドが混乱する混乱する。
 普通は上位チーム、中段、下位チームとくっきり分かれて----下手をすると、本当に2台ずつ、チーム毎に整列しているような----グリッドになるわけですが、結構入り乱れて、面白いことになっている。タイヤとのマッチングだけで、レース中盤以降もがらりと順位が変わったりする。なかなか面白いんじゃないか!?

 ただ、空力的にはとくに変化はないので、コース上のオーバーテイクシーンが少ないのは相変わらず。これはまだ議論の余地が大いにありますな。ちなみに、今年空力パッケージで面白いことをしてきているのは、明らかにエンジンカバー上の形状が面白いレッドブル。さすがニューウィー、楽しいことをやってくれるなあと。ただ、開幕戦、縁石で跳ねただけでクルサードのマシンがコナゴナになってしまったのは、どうかと。セナの時もそうでしたが、ニューウィーのマシンは繊細すぎるきらいがあるので、剛性面でちょっと不安です。大きなアクシデントにならなければいいけど。