SPACE BATTLESHIP ヤマト

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」オリジナル・サウンドトラック

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」オリジナル・サウンドトラック

 観てきました。

 一番感動したのは…

 オープニング(笑)。

 「無限に広がる大宇宙」のBGMが流れ、真っ赤になった地球が映る…これだけで涙腺が緩むのは、ヤマト世代の宿命かと。古代守の敬礼にも涙腺が大変なことに。沖田艦長は、序盤「ちょっと声の重みが足りないかな?」と思いましたが、すぐなれました。司令長官、結構それっぽくてよかったです。キャスティングは意外と不満なし。

 …キムタク以外(毒)。

(以下ネタバレ)
 点数を付けるとすれば、100点満点の70点くらい。おおむね満足したけど、いくつか鼻につくところがあった感じ。

 観る前は、佐渡先生が女ってどうなのとか、相原も女かよとか、なんで森雪が飛行機乗りやねんとか、デスラーってギャグになっちゃうんやないの?とか思ってましたが、そのへんはあまり気にならない状態でクリアされてましたね。

 いまだに佐渡先生はおっちゃんで良かったとは思ってますが(笑)。

■良かった点■
・オープニングは絶品だった。あそこだけ繰り返し観たい。泣ける。潜在意識に訴えてくる感じ。
・音楽は良かった(一部)。
・アナライザー!!!
ツンデレ森雪はアリだった。
・斉藤は思ったより良かった。個人的には今回の中でベスト。
・島が生き残った。
ガミラスイスカンダルの処理は、思ったより良かった。実写にするうえで悪くない設定だった。
・徳川△。
・まさかのコスモゼロ変形。

■悪かった点■
・戦闘シーンの音楽は、もっとオリジナル版のヤマトを踏襲して欲しかった。あれで少し醒めた。
・ヤマトは生還すべきだったと思う。最後のデスラー艦シークエンスの必要性は感じられない。あれは「さらば」の踏襲だろうが、沖田艦長の存在をないがしろにしているようにしか思えない。「何もかもが懐かしい…」からエンディングでもなんら問題はないと思うが、どうか。
波動砲は、もっと圧倒的な破壊力を示して欲しかった。艦隊を一掃するくらいの。
・全編通して、いまいちヤマトの「巨大さ」をあらわす描写に欠ける。アニメではもっと巨大なヤマトを実感できたので、見せ方の問題だと思う。
・なぜ艦首をあのままにして帰路に着いたのか、さっぱり分からない。除去しろって言ったじゃん。
・やっぱり第三艦橋には勤務したくない。
・アナライザーの扱い、最後ひどくねっすか?家族みたいなもんとか言ってたのに…
・ていうか、アナライザーを量産していれば、地球は勝てたと思う。
・真田さんがもっと活躍してもよかったのではと思う。
・島が生還した後の描写がない。
・キムタクがまんまキムタクし過ぎていて、受容できなかった。あれは古代進ではなく、ただヤマトに乗った木村拓哉だ。

 まあ、いい点もあれ、悪い点もあれ、よく映像化したなあというのが一番の実感でした。値段ぶんはしっかり楽しめた感じ。最後の子供が産まれてて…のエンディングはちょっと安易な気もしましたが、まあ許容範囲内かな。

 万人にはお勧めし難い映画ですが、ヤマトを観たことのある方は、一見の価値ありではないでしょうか。完全にヤマト世代だ!という方は、様々な先入観を取り払って、とりあえず観ときましょう。